ビル・オフィス清掃
更新日:2025.05.13

高層ビルの窓拭きの料金相場は? 窓拭きが必要な理由や清掃の流れ、業者選びのポイントを解説

高層ビルの窓ふきを定期的に行った方が良い理由

高層ビルの窓が汚れていると、建物の美観を損ねるだけでなく、ガラスの劣化や採光の低下などさまざまな問題を引き起こす原因になります。

建物の資産価値を守るためにも、高層ビルの窓拭きは定期的に行うことが大切です。

本記事では、高層ビルの窓拭きを定期清掃した方が良い理由や料金相場、立地条件別の窓拭きの頻度、高層ビルと低層ビルの清掃内容の違いなどを解説します。

窓拭き業者を選ぶときのポイントも紹介しているため、高層ビルの定期清掃を考えているオーナーさんはぜひ参考にしてください。

高層ビルで定期的な窓拭きが必要な理由

高層ビルの窓拭きを定期的に行った方が良い理由は、大きく分けて2つあります。

ビルを快適な環境に保つ

高層ビルの窓を定期的に清掃すると、汚れで太陽光が遮られる心配がなく、十分な採光を確保できます。ビル内部にたっぷりの光が差し込むと、室内が明るくなり、従業員の気持ちも上向いて働きやすい職場作りに役立つでしょう。

また窓ガラスがきれいな建物は清潔感があるため、訪問した人が抵抗なくビル内に入れるようになります。オフィスビルの場合、来社した取引先や顧客に良いイメージをもたらすため、ビジネス面でもプラスになるでしょう。

窓ガラスを長持ちさせる

窓ガラスの汚れを放置していると、徐々に汚れがひどくなり、やがてガラスを劣化させる原因になります。

特に注意したいのは海沿いの高層ビルに発生しやすい塩害です。海風に含まれた塩がガラスに付着すると、水と塩が化学反応を起こし、ガラス焼けと呼ばれる現象が発生します。ガラス焼けを起こすと表面が徐々に白くなっていき、最終的にはガラスの研磨作業が必要になったり、窓ガラスそのものの交換を余儀なくされたりすることもあります。

窓ガラスを定期清掃していれば、ガラスの劣化を抑えられるため、維持管理費の削減にもつながるでしょう。

知っておきたい高層ビルの窓拭きの料金相場

高層ビルの窓拭きには高所作業を伴うため、プロの業者に定期清掃を依頼する必要があります。窓拭きの定期清掃にかかる料金は業者によって異なるのはもちろん、建物の規模や窓の形状などによって左右されます。予算内で定期清掃を続けられるよう、現在保有している高層ビルの窓拭き料金はどのくらいになるのか、あらかじめチェックしておきましょう。

高層ビルの窓拭き料金はさまざまな要素によって左右されますが、一般的な料金相場は以下の通りです。

清掃面積料金相場(単発)
51~100m²20,000円~50,000円
101m²~200m²20,000円~70,000円
201m²~500m²50,000円~140,000円
501m²~1,000m²80,000円~230,000円
1,000m²~140,000円~

なお、料金設定の基準は業者ごとに異なるため、上記はあくまで目安の金額です。詳しい料金が知りたい場合は業者に見積もりを作成してもらいましょう。高層ビルの窓拭き料金の設定基準については次項で説明します。

高層ビルの窓拭き料金の設定基準

高層ビルの窓拭き料金を決める要素は複数あります。ここでは窓拭き料金の主な設定基準を7つご紹介します。

窓の数や大きさ

窓拭きの料金は多くの場合、清掃する面積(平米)によって決まります。

一般的に、窓の数は階層やビルの規模に比例するため、高階層かつ大規模なビルほど窓拭き料金は割高になります。そのため、高層ビルのオーナーさんの中には、手が届きやすい一階部分はセルフケアするという方も多いようです。

サッシ清掃の有無

窓ガラスだけでなく、サッシの清掃も依頼する場合、基本的に別料金となります。ただし、業者によっては簡単なサッシ清掃なら窓拭き料金の範囲内で行ってくれるところもあるようです。

オプションの有無

窓ガラスの清掃だけでなく、強度や遮光性を高めるためのコーティング加工といったオプションを付加すると、その分料金が上乗せされます。ビルの快適性をより向上させたいのなら、必要に応じてオプションを付けるのも一つの方法です。

人件費

窓拭き清掃を担当する人員が多いほど、窓拭き料金も割高になります。多くの業者では清掃面積ごとに単価を設定していますが、これは面積が広くなるほど、より多くの人員が必要となり、人件費がかさむためです。作業人員は窓の数やビルの規模などを踏まえて業者側が設定しますが、ビル清掃の場合は2~4名で作業することが多いようです。

機材費

低層や中層のビルなら脚立または足場を組んでの作業となりますが、高層ビルの場合はロープ吊り下げまたはゴンドラによる作業を行うのが基本です。これらの機材を用いる場合は基本料金に機材費が上乗せされるため、料金が割高になります。

なお、それぞれの追加料金の相場は、ロープ吊り下げが30,000円~100,000円程度、ゴンドラ設置は50,000円~150,000円程度です。どちらを使うかは業者の判断によりますが、一般的に25階建て以上のビルではゴンドラを利用することが多いようです。

諸経費

窓拭き清掃にかかる料金とは別に、作業人員が現地に行くまでの交通費や、車両を停めるための駐車場代、万が一のことがあった場合の保険料といった諸経費がかかります。

駐車場代については、ビル内の駐車場を使ってもらえばコストを節約できます。

時間帯指定料金

窓拭きは通常日中に行われますが「人が少ない時間帯に作業してほしい」など時間帯を指定して作業を依頼する場合は、別途時間帯指定料金が発生する場合があります。

早朝や深夜帯に作業してもらいたい場合は、事前に追加料金の有無をチェックしておきましょう。

立地条件と窓拭きの頻度の関係

高層ビルの窓拭きの理想的な頻度は、建物の立地条件によって異なります。ここでは立地条件ごとに窓拭きの理想的な頻度を説明します。

都市部の高層ビルの窓拭き頻度

都市部にある一般的なオフィスエリアなら、2カ月に1回くらいの頻度で窓拭きをすればOKです。ただし、交通量の多い幹線道路沿いや工業地帯、商業エリアなどにあるビルは、排気ガスや煙、油などの影響を受けやすいため、1カ月に1回のペースでの窓拭きが必要になる場合もあります。

海沿いの高層ビルの窓拭き頻度

海沿いにあるビルは、潮風に含まれる塩や強風による砂塵の飛来を受けやすい環境にあります。特に塩害については、長らく放置するとガラスそのものの劣化につながるため、月2回程度のペースで窓拭きを行うのがおすすめです。

高層ビルと低層ビルの窓拭き清掃の違い

同じビルでも、高層ビルと低層ビルでは窓拭き清掃の作業方法に違いが出ます。特に高層ビルは低層ビルより作業が大がかりになりやすいため、清掃は余裕を持って行う必要があるでしょう。

ここでは高層ビルと低層ビルの窓拭きの違いを4つのポイントに分けて説明します。

作業方法の違い

低層ビルの場合、一番上の階層でもさほど高さがないため、脚立や足場などを組んでの手作業が中心となります。設備や作業内容がシンプルである分、追加料金が発生しにくく、比較的安価に清掃してもらえます。

一方、高層ビルの高階層は脚立や足場では対応できないため、屋上からのロープ吊り下げや、ゴンドラによる作業が必須です。設備の準備が大がかりになることと、作業の危険性が高い点から、低層ビルよりも料金は割高になります。

安全対策の違い

高層ビルの場合、上から落ちてきた機材や道具が下にいる人に直撃すると命に関わる危険性があるため、場所によっては安全対策として通行規制を行うことがあります。通行規制を行う場合は特殊事情扱いとなり、別途料金が発生することもあるため注意が必要です。

なお、作業箇所の下の道路を安全ロープやパラソルで囲う、周辺の安全確認を実施するといった基本的な安全対策は、低層ビルでも高層ビルでも同様です。

必要な機材の違い

低層ビルの場合、脚立や足場の他、場所によっては高所作業車やローリングタワー(台車付きの移動式足場)、スライダー(2連または3連の伸縮式はしご)などの機材を使用します。

一方、高層ビルでの窓拭き作業では、ロープ吊り下げやゴンドラといった機材や安全帯などが必要になります。

作業時間と人員の違い

高層ビルは低層ビルに比べると窓の数が多く、建物の規模自体も大きいため、作業は広範囲にわたります。その分、低層ビルよりも多くの作業時間や作業人員を確保しなければなりません。

具体的な時間や人員は作業内容やビルの規模、窓の汚れ具合などによって異なりますが、1日当たりの人員は2~4名、作業時間は約6~8時間がおおよその目安です。

高層ビルの窓拭き清掃の流れ

高層ビルの窓拭き清掃の一般的な流れを3つのステップに分けて説明します。

事前準備

窓拭きを始める前に、上から汚水や道具などが落下してきた場合に備え、ビル下に十分な作業エリアを確保します。人通りが多い場合や、通行規制などを行う場合は保安員を手配しましょう。

また道路使用許可の申請が必要な場合は、事前に管轄の警察署に申請をしておく必要があります。下準備を終えたら、ロープ吊り下げの機材やゴンドラを設置して作業に備えます。

清掃作業

窓拭き清掃には、モップやスクイージー、窓ガラス用の洗剤などを使用します。具体的な作業としては、ガラスに洗剤を付けてモップで汚れを落とし、最後に汚水をスクイージーで除去します。

特に重要なのはスクイージーによる仕上げ作業です。汚水が残ると仕上がりが汚くなるため、熟練した技術が必要です。

片付けと報告

全ての清掃作業が完了したら、設置した機材を撤収します。ビル下に汚水が落ちていた場合は、周辺の掃除も行います。最後に、作業が完了した旨を依頼主に報告すれば清掃終了です。

作業後の仕上がりのチェックポイント

窓拭き清掃完了の報告を受けたら、仕上がりの状態を確認しましょう。特にチェックしたいポイントは以下2つです。

  • 窓ガラスに汚れが残っていないか
  • 周辺への影響の有無

窓ガラスに汚れや拭き跡が残っていないかチェックします。外側から見るだけでなく、内側からも確認し、もし汚れが残っている場合はその場で対応してもらいましょう。

またビル周辺に汚水が飛び散っていないか、機材の片付け忘れはないかなどもチェックします。窓拭きによって発生した汚れなら清掃してもらえるため、ビル周辺を一周して汚れの有無を確認することをおすすめします。

後悔しない窓拭き業者の選び方

高層ビルの窓拭き清掃を請け負っている業者は複数ありますが、それぞれサービスの内容や質、料金体系が異なります。窓拭き清掃にかかる料金は決して安くないため、後悔しないよう業者選びを行うときは以下のポイントを参考にしましょう。

実績と経験をチェック

ビルの窓拭き清掃について豊富な実績や経験を持つ業者ほど、効率的かつ丁寧な作業が期待できます。業者のホームページや施工事例を確認し、実績・経験ともに豊富な業者を選びましょう。

口コミ・評判のチェック

実際にその業者を利用したことのある人の口コミや評判をチェックすれば、作業の質やスタッフの対応の良し悪しを判断する基準になります。口コミや評判は主観的なものであるため、全面的に信頼するのは危険ですが、悪い口コミ・評判が多い業者は避けた方が良いでしょう。

アフターフォローや保証の有無をチェック

業者によっては、作業後に汚れが見つかった場合、すぐ対応してくれるなどのアフターフォローを実施しているところもあります。手厚いフォローを行っているところを選べば、清掃の仕上がりに問題や疑問点が見つかっても対処してもらえるため、安心して作業を任せられます。

また作業中にガラスに傷を付けたり、備品を壊してしまったりした場合に損害を補償してもらえるよう、保証制度を導入しているところを選ぶことも大切です。

高層ビルの窓拭きは信頼できる業者に任せよう

高層ビルの資産価値や快適性を維持するには、定期的な窓拭きが必要不可欠です。窓拭きの頻度は立地条件によって異なりますが、1~2カ月に1回以上のペースで清掃を依頼すれば、きれいな状態をキープできるでしょう。

なお、高層ビルの窓拭きは高所作業を伴うため、セルフメンテナンスはできません。実績や経験が豊富で、サポート体制なども手厚い業者に任せましょう。

株式会社アーネストでは、お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、ニーズにぴったり合った作業内容や清掃頻度を提案いたします。作業時には安全管理や守秘義務を徹底しているため、高層ビルの窓拭き清掃を検討されている方は、ぜひ株式会社アーネストまでお気軽にご相談ください。

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