客室清掃を効率化するための手抜きポイントとは? 掃除の品質を向上させる方法を解説

ホテルのスタッフが客室清掃を行っているものの、効率の悪さや品質の低さが気になる場合もあるでしょう。客室清掃を効率化するには、作業の優先順位を付けることが大切です。お客さまの目の届きやすい場所を重点的に清掃することで、作業効率を高めつつ客室の清潔さを保てます。
本記事では、客室清掃を効率化するためのポイントや、一部屋当たりの清掃時間と品質の目安などをご紹介します。
- 目次 -
ホテルの客室清掃に求められる効率と品質
ホテルの客室清掃では、限られた時間で効率的に作業を行いながら、同時に客室の清潔さも意識しなければなりません。ここでは客室清掃で効率と品質の両方が求められる理由について、詳しく解説します。
客室を清掃できる時間は限られる
客室清掃は、午前中のチェックアウトから、午後のチェックインまでの時間に終える必要があります。例えば、チェックアウトが10時、チェックインが15時の場合、客室を清掃できる時間は3~5時間程度です。
想定以上に部屋が汚れている場合や、お客さまから追加の要望があった場合、3~5時間以上清掃に時間がかかってしまう可能性もあります。次の宿泊客のチェックインに間に合うように、客室清掃にかかる時間は可能な限り短縮するよう心掛けましょう。
ホテル選びでは客室の清潔さが重視される
客室清掃には、効率の他に高い品質も求められます。
ホテルの宿泊客が宿泊施設を選ぶときに重視する点として、宿泊料金や他の宿泊者のレビュー評価、食事内容などと並んで、「清潔さ」を上げる人は多い傾向にあります。特に水回りの汚れや部屋の臭い、ほこりっぽさなどを気にする方もいるでしょう。
顧客満足度を低下させないためには、客室清掃の効率だけではなく、品質も向上させる必要があります。
客室清掃を効率化するための「手抜き」ポイント

客室清掃は時間が限られるため、お客さまの目に触れやすい場所から順に、効率的に清掃する必要があります。作業品質を保ちながらも、できるだけ時短を意識するとよいでしょう。
ここからは客室清掃を効率化するために、「手抜き」をしてもよいポイントをご紹介します。
清掃する場所の優先順位を付ける
客室清掃を効率化するには、作業の優先順位を付け、優先度の高い場所から順に清掃することが大切です。
お客さまの目に触れやすいトイレやバスルーム、ベッド周りなどは、汚れているとクレームにつながりやすいため、重点的に清掃するとよいでしょう。一方、ベッドの下やシーツの壁側、クローゼットの奥といった汚れが目立ちにくい場所は、清掃をなるべく簡略化することで時短につながります。
客室清掃に時間がかかっている場合は、優先順位に基づいて時間配分を見直してみましょう。
水回りの清掃をできるだけ効率化する
水回りの清掃は時間がかかりやすいため、できるだけ効率化を意識しましょう。
例えば洗面台の掃除では、目立つ汚れがない場合、表面の水滴をきれいに拭き取るだけでも清潔感を保てます。またバスルームの清掃では、あらかじめバスタブに熱湯をかけておくことで汚れが落ちやすくなり、拭き上げの手間も軽減できるでしょう。
しつこい汚れやぬめりをすばやく落とすため、専用の洗剤やブラシを用意しておくのもおすすめです。
持って行く道具は取捨選択する
多くの道具を持ち運ぶと、客室への移動や持ち物の管理が大変になり、作業効率の低下につながります。
雑巾やブラシ、スポンジ、ゴム手袋といった基本的な清掃用具を除き、必要な道具のみを持って作業を進めるようにしましょう。さまざまな汚れに対応できる洗剤や、コンパクトで多機能な道具を導入すると、荷物の量を減らせます。
ただし、複数の部屋を清掃する場合は、道具をまとめて持ち運ぶ方が時短につながる場合もあります。その日の作業内容に合わせて、客室に持って行く道具を取捨選択することが大切です。
「ついで」の清掃を意識する
客室清掃の品質を落とさずに手抜きするには「ついで」の清掃を意識するのがポイントです。
例えば、ベッドメイキングのついでにアメニティを補充する、トイレ掃除のついでにトイレットペーパーを三角に折るといった工夫をすることで、何度も同じ場所を行ったり来たりする必要がなくなります。
複数の作業を同時進行することで、作業効率を大きく高められるでしょう。
客室清掃の目安となる時間や品質とは?
客室清掃の効率や品質を高めたいなら、まずは目安を確認しておきましょう。目安を押さえた上で、客室清掃の時間管理や品質管理を行うことが大切です。
ここからは、一部屋当たりの清掃時間の目安や、客室清掃の指標となるクリーンネスの考え方について解説します。
一部屋にかかる時間の目安は20分
ホテルの客室清掃では、一部屋にかかる時間の目安は約20~30分とされています。作業内容に対しての時間配分の目安は、以下の通りです。
| 作業内容 | 時間の目安 |
| ベッドメイキング | 5分 |
| ごみ回収 | 3分 |
| バスルームの清掃 | 7分 |
| 掃除機がけ | 5分 |
| アメニティ補充・最終チェック | 5分 |
ただし、客室の広さや汚れ具合、お客さまから特別な要望があった場合などは、さらに時間がかかる可能性があります。一部屋当たり20~30分を目安として、余裕を持って清掃できるように、作業内容や手順、人員配置を見直しましょう。
清掃の品質はクリーンネスを意識する
客室清掃の品質を高める上で重要なのが、クリーンネスという考え方です。クリーンネスとは、客室の清潔感を保つだけではなく、衛生管理や感染予防を徹底し、お客さまに快適で清潔な環境を維持することを指します。
以下は、ホテル業界におけるクリーンネスの基準の一例です。
- お客さまのチェックアウト後、清掃に入る前に除菌や消臭を行っているか
- 清掃中、客室の窓を開けて換気を徹底しているか
- ベッドメイキングを適切に行い、ベッド周りの拭き掃除や掃除機がけを行っているか
- バスルームは中性洗剤で洗浄した後、しっかりと拭き上げを行っているか
- 家具や照明のスイッチ、ドアノブなど、お客さまの手が触れる場所は都度消毒しているか
客室の清掃が行き届いておらず、臭いやほこりがひどい場合、お客さまからのクレームにつながる可能性があります。クリーンネスを徹底すれば、顧客満足感も高まりやすく、リピーターを増やすことにもつながるでしょう。
客室清掃の効率や品質が低下する3つの要因
客室清掃の効率や品質が低下する要因には、主に以下の3つがあります。
- 清掃スタッフが不足している
- 清掃用具を適切に管理できていない
- インスペクションを徹底できていない
清掃業務の問題点を把握し、人手不足の解消やインスペクションの徹底など、改善策を講じましょう。
清掃スタッフが不足している
清掃スタッフが不足している場合、スタッフ一人当たりの業務量が増えてしまい、作業効率が低下します。十分な清掃時間を確保できないことで、清掃品質の低下につながる可能性もあるでしょう。特に繁忙期は清掃スタッフが不足しやすいため、予約状況に応じて柔軟に清掃スタッフの人員を増やすことが大切です。
新しく清掃スタッフを採用するのが難しい場合は、外部の清掃サービスへの委託を検討するとよいでしょう。業務量に合わせ、必要な人員を必要なときに確保できるため、既存のスタッフの負担を軽減できます。
宿泊客が少ない時期は、自社のスタッフのみで客室清掃を行うことも可能です。人手不足の時期だけ外部の清掃サービスを利用することで、人材の採用・研修にかかるコストや時間を削減できるでしょう。
清掃用具を適切に管理できていない
清掃用具を適切に管理できていない場合も、客室清掃の効率・品質の低下につながりやすいです。例えば、清掃用具が汚れていたりメンテナンスが不足していたりする場合、作業効率が低下し、汚れが残ってしまう可能性があります。
必要な清掃用具がそろっているか、確認を徹底することも大切です。洗剤や道具が不足している場合、客室と道具置き場を何度も行き来しなければならず、時間をロスしてしまいます。
さらに清掃用具を使用したらすぐに洗浄する、清掃用具をラベル・色分けして識別しやすくするといった工夫をして、しっかりと清掃用具を管理しましょう。
インスペクションを徹底できていない
客室清掃の品質を保つには、作業が終わった後の検査(インスペクション)が重要です。
インスペクションとは、ホテル業界では客室の仕上がりや設備の状況などをチェックする業務を指します。客室係と清掃スタッフの2名が担当者となり、インスペクションを実施することが一般的です。
インスペクションを徹底できていない場合、客室の汚れを見落としやすくなり、顧客満足度の低下につながる可能性があります。客室清掃の品質がなかなか改善しない場合は、インスペクションに問題がないか見直してみましょう。
なお、インスペクションを効率化するには、インスペクションマニュアルの作成が効果的です。あらかじめ客室で確認しておくべきポイントを整理しておくことで、点検時の見落としが減るだけではなく、インスペクションにかかる時間も短縮できるでしょう。
ホテルでは効率的かつ高品質な客室清掃を心掛けよう
ホテルの客室清掃では、効率と品質の両方を意識して行うことが大切です。具体的には、清掃する場所の優先順位を決める、水回りの清掃を簡略化する、道具の取捨選択をするなど、作業品質を保ちながらも効率化していきましょう。
清掃スタッフが不足しており、客室清掃の効率・品質を改善するのが難しい場合は、外部の清掃サービスへの委託を検討するのがおすすめです。
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