清掃の見積もりを取る際のポイントは? 日常清掃・定期清掃の料金相場や業者の選び方も解説

オフィスやマンションの美観を維持するため、清掃業者への依頼を検討している方もいるのではないでしょうか。
しかし「日常清掃と定期清掃のどちらを、どのくらいの頻度で頼めばよいのか」「提示された見積もり金額は適正なのか」と迷うことも少なくありません。清掃に必要な作業や料金は、清掃の種類や依頼条件によって異なります。
本記事では、日常清掃と定期清掃の違いや料金相場、見積もりを取る際のポイント、清掃業者の選び方を解説します。建物に合った清掃方法を検討する際の参考にしてください。
【この記事で分かること】
- 日常清掃は日々の美観維持、定期清掃は落としにくい汚れの除去を目的とする
- 清掃料金は頻度や面積などで変わるため、見積書の詳細を確認する必要がある
- 清掃業者は価格だけではなく、実績や見積内容、トラブルへの対応体制も含めて比較するとよい
- 目次 -
日常清掃と定期清掃の違い

日常清掃は、モップやほうき、掃除機、雑巾などを使い、日常的な汚れを取り除く作業です。床やゴミ箱、トイレ、洗面台、給湯室、エントランスなどを清掃し、建物の美観や衛生状態を保ちます。
一方、定期清掃は、日常清掃では落としにくい汚れを除去する作業です。床のワックス掛けやカーペットの洗浄、窓ガラスの清掃、エアコンの洗浄などが該当します。ポリッシャーや高圧洗浄機、特殊な洗剤などを使用することも多いため、専門業者に依頼するのが一般的です。
清掃する場所や汚れの状態に応じて、日常清掃と定期清掃の両方を組み合わせるとよいでしょう。
オフィスやマンションの清掃料金の相場
清掃料金は、日常清掃と定期清掃のどちらに当たるか、清掃の頻度、範囲などによって異なります。また日常清掃と定期清掃では、料金の算出方法が異なるので、あらかじめ理解しておきましょう。
ここからは、それぞれの料金相場を解説します。
日常清掃の料金相場
日常清掃を専門業者に委託する場合、依頼頻度ごとの月額料金は以下が目安です。
| 清掃頻度 | 月額料金の目安 |
|---|---|
| 週1回 | 約15,000~30,000円 |
| 週2回 | 約25,000~60,000円 |
| 週3回 | 約35,000~90,000円 |
| 週4回 | 約42,000~120,000円 |
| 週5回 | 約54,000~150,000円 |
料金は一般的に「スタッフの人数 × 時間単価 × 清掃時間 × 清掃頻度」を基に算出されます。そのため、同じ頻度でも、必要なスタッフの人数や作業時間によって金額は変わるでしょう。
依頼頻度が高いほど月額の総額は増えますが、合計の稼働時間が多い契約では、1回当たりの単価が安くなる場合もあります。相場は業者によって異なるため、月額料金と1回当たりの単価を併せて確認しましょう。
定期清掃の料金相場
定期清掃は、床や窓ガラスなどは清掃面積、エアコンは台数を基に料金が決まるのが一般的です。主な作業の料金相場は以下の通りです。
| 作業内容 | 料金の目安 |
|---|---|
| 床洗浄・ワックス掛け | 約15,000~35,000円/100㎡ |
| カーペット洗浄 | 約25,000~35,000円/100㎡ |
| 窓ガラス清掃 | 約15,000~30,000円/100㎡ |
| 剥離洗浄 | 約30,000~50,000円/100㎡ |
| エアコン洗浄 | 約24,000~28,000円/1台 |
剥離洗浄は、古いワックスを除去する工程が加わるため、通常の床洗浄・ワックス掛けよりも費用が高くなります。また年4回や年6回などの年間契約では、都度依頼する場合より1回当たりの料金を1~2割程度抑えられるケースもあるようです。
ただし、実際の料金は汚れの程度や作業環境、設備の仕様などによって変動します。
オフィス清掃の見積もりを取る際に押さえておきたいポイント
オフィス清掃の見積もりを取る際には、金額だけではなく、清掃の作業範囲や実施条件、追加費用などを確認しておく必要があります。日常清掃と定期清掃では確認事項が異なるため、それぞれのポイントを見ていきましょう。
【日常清掃】清掃する場所や作業内容
日常清掃の見積もりでは、対象となる場所と具体的な作業内容を確認しましょう。執務室や会議室、エントランス、トイレ、給湯室のうち、どこまでが対象範囲に含まれているかを明細で把握します。
また「トイレ清掃」と記載されている場合、便器の他、床や手洗い場、鏡、個室の壁まで含むかどうかは契約内容によって異なります。対象範囲において、どのような作業が実施されるのかを事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
【日常清掃】清掃を行う曜日や時間帯
清掃を依頼する曜日や時間帯は、オフィスの業務や来客への影響を考えて決める必要があります。早朝や夜間、業務開始前、業務終了後など、希望する時間を見積もりの段階で伝えましょう。
ただし、深夜や早朝、土日祝日の作業では、人件費や手当が加算される場合があります。平日の日中よりも見積額が高くなる可能性もあるため、業務への影響と費用の両面から検討することが大切です。
【定期清掃】床面積や設備の種類
定期清掃では、床面積や設備数を具体的に伝えることが、正確な見積もりにつながります。オフィスの図面や実測した情報を用意し、床面積や便器数、エアコンの設置台数を共有しましょう。
また床材が塩ビシート、カーペット、高級石材のいずれかによって、必要な技術や資機材は異なります。エアコンにおいても、天井埋込式や壁掛け式などの条件や、お掃除機能の有無を伝えておきましょう。前提条件を明確にすると、想定外の追加費用が発生する可能性を抑えられます。
【定期清掃】作業内容や追加費用の有無
定期清掃の見積書では、作業項目ごとの面積当たりの単価や台数当たりの単価を確認しましょう。年間に何回実施する契約なのかも明記されていれば、見積総額の内訳を把握しやすくなります。
またコインパーキングの駐車場代が、業者負担か実費精算かも確認が必要です。さらに、窓ガラス清掃で特殊な足場を使用する場合は、別途費用がかかる可能性もあります。見積額に含まれる費用と追加費用の条件を契約前に明確にし、認識のずれを防ぎましょう。
マンション清掃の見積もりを取る際に押さえておきたいポイント
マンション清掃の見積もりでは、共用部分の清掃範囲や頻度、清掃方法などを確認する必要があります。日常清掃と定期清掃に分けて、見積もりを取る際のポイントを見ていきましょう。
【日常清掃】共用部分の清掃範囲
日常清掃の見積もりでは、どの共用部分が清掃対象に含まれているかどうかを確認しましょう。共用廊下や階段、エントランス、ロビー、集会室、エレベーター内、駐輪場などが主な確認箇所です。
特にゴミ置き場は、汚れや悪臭が発生しやすく、物件の美観や衛生状態にも影響しやすい場所です。見積書に「共用部分」とだけ記載されている場合は、ゴミ置き場を含め、どこまでが清掃範囲なのかを具体的に確認しておきましょう。
【日常清掃】具体的な作業内容や清掃頻度
日常清掃の見積もりを取る際は、具体的な作業内容と清掃頻度を確認することも大切です。建物の戸数や入居者の生活動線、場所ごとの汚れやすさを踏まえ、必要な作業を整理しましょう。
例えば、掃き掃除や拭き掃除、ゴミ出し、草むしりなど、実施する作業を具体的にした上で、それぞれ週に何回行うのかを確認します。物件の利用状況や汚れ方に合った内容・頻度になっているか、見積もりの段階で確認するとよいでしょう。
【定期清掃】駐車場や駐輪場の清掃方法
駐車場や駐輪場は、どのような方法で清掃するのかを確認する必要があります。これらの場所には、雨水や排気ガス、泥、落ち葉などがたまりやすいためです。
見積書に「掃き掃除」だけではなく、水洗いや高圧洗浄まで含まれているかを確かめましょう。水洗いなどを行う場合は、共用部分の散水栓や電源を業者が使用できるかも事前に確認が必要です。使用できない場合の対応方法も、見積もりの段階で明確にしておくとよいでしょう。
【定期清掃】高圧洗浄などを行う時期
高圧洗浄機やポリッシャーを使用する定期清掃は、美観が大きく損なわれる前に実施することがポイントです。季節の変わり目などを候補に、汚れの状態や物件の利用状況を踏まえて時期を検討しましょう。
また高所の窓ガラスや外壁を洗浄する際は、建物の構造によって足場やゴンドラ、高所作業車が必要になる場合があります。特殊な作業にかかる費用が見積書に含まれているかを確認し、年間の清掃計画と予算を整理しましょう。
日常清掃や定期清掃を依頼する清掃業者の選び方
清掃業者は、料金の安さだけで判断するものではありません。実績や見積書の分かりやすさ、作業後の対応体制も確認し、継続して依頼しやすい業者を選びましょう。
清掃実績や資格の有無を確認する
まずは業者のWebサイトなどを確認し、依頼予定の物件や作業に対応できるかどうかを判断しましょう。オフィスやマンションなど、同じ種類の施設における実績や、長期間の取引実績も参考にすることをおすすめします。
またビルクリーニング技能士や清掃作業監督者、建築物環境衛生管理技術者などの有資格者が在籍しているかも確認すると、技術力や清掃・衛生管理に関する知識を判断する材料になります。
見積もりの内訳が明確かを確認する
清掃業者を選ぶ際は、見積もりの内訳が明確かどうかを確認しましょう。清掃するエリアや頻度、1回当たりの作業単価、オプション費用などが分けて記載されているかがポイントです。
総額だけが記載された見積書では、必要な作業が含まれているか判断しにくくなります。また契約後に、作業範囲や追加費用を巡る認識のずれが生じるかもしれません。不明瞭な項目がある場合は、契約前にしっかりと確認しましょう。
作業後の確認やトラブルへの対応体制を確認する
契約後の管理を行いやすくするため、作業内容を確認できる仕組みがあるかも確認しましょう。写真付きの報告書や作業チェック表が提出されれば、管理者が立ち会えない場合でも実施状況を把握しやすくなります。
また作業中の破損や事故に備え、加入している保険の補償範囲や免責条件も確認が必要です。事故が起きた際の連絡先や初期対応の流れまで把握し、問題が生じた場合に対応できる体制かどうかを判断しましょう。
相見積もりを取り費用とサービス内容を比較する
清掃業者を選ぶ際は、複数社から相見積もりを取ると比較しやすくなります。相見積もりを取る際は、重点的に清掃したい箇所や頻度、作業する曜日・時間帯など、各社に伝える条件をそろえましょう。条件が異なると、見積額に差が生じた理由を判断しにくくなります。
また料金が安くても、必要な作業が含まれていなかったり、追加費用が発生したりする可能性があります。清掃範囲や作業内容、追加費用の条件を含めて総合的に比較することが大切です。
清掃の見積もりは料金だけではなく作業内容も確認しよう
日常清掃は日々の汚れを取り除き、建物の美観や衛生状態を保つ作業です。一方、定期清掃では専用機器や専門的な技術を用い、日常清掃では対応しにくい汚れを除去します。
清掃料金は、清掃の種類や頻度、面積、設備などによって異なります。見積もりを取る際は、清掃範囲や作業内容、追加費用まで確認しましょう。また清掃業者は、見積内容や実績、作業後の対応体制も含めて比較することがポイントです。
株式会社アーネストでは、物件の規模や状況に合わせて、日常清掃・定期清掃のプランをご提案しています。必要な清掃内容や頻度でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。







