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更新日:2026.07.22

美容師の人手不足はなぜ起こる? 主な原因とリスク、解決策を解説

美容師を目指す人は毎年約2万人おり、その大半が試験に合格して美容師資格を取得しています。しかし、人手不足が深刻化している美容室やサロンは珍しくなく「求人を出しても人が集まらない」「採用してもすぐ辞めてしまう」という問題を抱えているオーナーも多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、美容師の人手不足の原因やリスク、対策方法などをまとめました。「人手が足りなくて業務が回らない」「今いるスタッフにできるだけ長く働いてもらいたい」とお考えの方はぜひ参考にしてください。

【この記事で分かること】

  • 美容師の人手不足が深刻化している背景と、その根本的な原因
  • 人手不足がスタッフの定着率や店舗経営に与える影響
  • 人手不足対策に清掃業務の外注が適している理由

深刻化する美容師の人手不足問題と主な原因

美容師の人手不足は産業全体から見ても顕著で、厚生労働省の調べによると、美容室が該当する生活衛生サービス職業従事者の令和8年3月の有効求人倍率は3.15倍となっています(※)。これは求職者1人に対して3件以上の求人がある状態を指し、人材確保の難しさがうかがえます。その一方で、美容師国家試験(春期)は毎年約2万人が受験しており、直近の合格率は8割を超えています(※2)。

このように毎年多くの美容師が誕生しているにもかかわらず、人手不足は解消されていません。なぜ美容師の人手不足は慢性化しているのでしょうか。その原因は大きく分けて2つあります。

※1 参考:厚生労働省.「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)について 参考統計表」.https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001695527.pdf ,(参照 2026-05-28).

※2 参考:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター.「過去の試験実施状況」.https://www.rbc.or.jp/exam/past_result/ ,(参照 2026-05-28).

労働条件が厳しい

美容室では、就業開始前や終業後の自主練が日常茶飯事になっており、営業時間を含めると長時間労働になりがちです。さらに、ミーティングや店内の清掃なども営業時間外に行うとなると、職場に長く拘束されやすくなり、従業員の負担が大きくなります。

特に、若い人はワークライフバランスを重視する傾向にあるため、長時間労働が原因で早期離職するケースもあるようです。

採用コストを確保しにくい

店舗によっては、新しい人手を採用するためのコストを工面できないという経済面の課題もあります。人材募集を行う場合、求人広告費や人材紹介会社への成果報酬金といった採用コストが必要になりますが、近年は仕入価格や人件費の高騰などの影響により、経営難に陥っている美容室も少なくありません。

実際、2025年の美容業界において、前年同期より売上が増加した事業者数は、売上が減少した事業者数を下回っています(※)。

経営難の美容室にとって十分な採用コストを確保するのは簡単なことではなく、人材確保に苦戦することも少なくありません。その結果、人手不足が続き、ますます売上が落ちる悪循環に陥るケースもあるようです。

※参考:日本政策金融金庫.「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果(2026年1-3月期)」.https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/seikatsu2026_0428a.pdf ,(参照 2026-05-28).

教育環境が整備されていない

人手不足が慢性化している美容室では、人材教育に時間を割く余裕がなく、新人に対して十分な指導を行えないケースもあります。

美容師は継続的な技術習得が求められる職種です。そのため、教育体制が整っていないと成長の機会を得にくく「この店にいても成長できないのではないか」「キャリアアップは難しいかも」などと不安を感じる人もいるでしょう。その結果、離職や定着率の低下につながる可能性があります。

美容師の人手不足が加速するとどうなる? 気になるリスク

美容師の人手不足が加速すると、経営面において以下のようなリスクが懸念されます。

  • スタッフの負担増
  • サービスの質の低下

それぞれのリスクについて、詳しく確認していきましょう。

スタッフの負担増

人手不足になると、必然的にスタッフ一人当たりの業務負担が大きくなります。その結果、休憩時間が取れない、他の雑務に追われて練習時間を確保できないといった不満が生じるようになり、早期離職を招く原因になるかもしれません。

また将来的な労働基準法改正の問題もあります。現在、理美容業を含む特定の事業所のうち、常用労働者数が10人未満の事業所は、法定労働時間の特例措置によって1週の法定労働時間が他の産業・事業所より4時間長い44時間と定められています(※)。

ところが近年、国はこの特例措置の見直しを検討しており、将来的には法定労働時間が他の産業と均一になる可能性があるといわれているのです。法定労働時間が短縮されれば、法的にも長時間労働が難しくなるため、人手不足による問題がますます深刻化するかもしれません。

※参考:厚生労働省.「労働時間法制の具体的課題について」p50.https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001619722.pdf ,(2025-12-24).

※参考:厚生労働省.「知っておきたい36協定」p1.https://jsite.mhlw.go.jp/yamaguchi-roudoukyoku/content/contents/000816765.pdf ,(参照 2026-05-28).

サービスの質の低下

人手が不足すると「なかなか予約が取れない」「スタッフの手が回らず、十分なサービスが提供できない」といった問題が起こりやすくなり、店全体のサービスの質が低下しがちです。

また人手不足はスタッフの教育不足につながりやすいため、技術面の問題で固定客が付きにくくなることも考えられます。美容室の経営では、いかにリピーターを増やすかが重要視されるので、固定客を獲得できなければ、倒産に追い込まれる危険性もあるでしょう。

美容師の人手不足を解消する対策

美容師の人手不足を解消するには、さまざまな面から改善やアプローチを行う必要があります。ここでは、美容師の人手不足を解消するための具体的な対策を2つ確認していきましょう。

人材の採用・育成方法を見直す

人材募集と早期離職を繰り返すと、採用コストがかさんでしまいます。そのため、より効果的かつ効率的な人材採用・育成を行うことが重要なポイントです。

例えば、採用後のミスマッチが起こらないよう、SNSでの発信や公式サイトの充実化により、自店の魅力を積極的にアピールするなどの方法があります。また自店オリジナルの教育プログラムを採用したり、あらかじめ明確なキャリアパスを提示したりしてキャリアプランの構築をサポートする体制を整えれば、将来への不安から来る早期離職の防止に役立つでしょう。

業務効率化を図る

業務効率化を図れば、スタッフ一人当たりの負担軽減につながるのはもちろん、今いるスタッフだけで業務を回しやすくなるため、一石二鳥の効果を期待できます。

以下では具体例として、美容室の業務効率化に役立つ方法を3つご紹介します。

予約システムの導入

美容室向けの予約システムとは、予約の受付管理などを自動化できる便利なシステムです。予約システムを導入すれば、インターネットを介して入った予約をシステムが自動で受付・管理してくれるため、電話応対の手間を軽減しやすくなります。

なお、システムによっては顧客データの集計や分析、事前決済、メッセージ配信などの機能にも対応しており、マーケティング戦略の参考にしたり、決済の手間ひまを省いたりする効果も期待できます。

作業の標準化

カウンセリングや施術、会計といった作業工程ごとに標準時間を設けてみるのも一つの方法です。全スタッフが標準時間内に作業を済ませられるようになれば、生産性が向上し、少ない人手でも業務を回しやすくなります。

また作業時間の目安が明確になることで、業務の改善点を把握しやすくなり、店舗全体の業務効率向上にもつながるかもしれません。

プロの清掃サービスを利用する

美容師でなくてもできる業務は、清掃業者に委託するのも一つの解決策になります。
例えば、重労働になりやすい清掃業務をプロの業者に一任し、浮いた時間を練習に回せば、時間の有効活用につながるでしょう。

なお、美容室の清掃業務を清掃業者に任せると、他にもさまざまなメリットを期待できます。詳細は次章で詳しく説明します。

美容室の清掃業務を外注するメリット

美容室の清掃業務をプロに外注すると、業務効率化以外にも以下のようなメリットを期待できます。

衛生管理を徹底できる

プロの清掃業者に依頼すれば、美容室の衛生管理をより徹底しやすくなります。美容室は、人の体の一部である髪の毛や皮膚などを対象としたサービスを提供する場所であるため、衛生面には十分に気を遣わなければなりません。

しかし、人手不足が慢性化していると清掃が十分に行き届かず、皮脂やほこり、ごみなどがあちこちに付着しやすくなります。これらの汚れが、はさみなどの器具や美容師の手指などを介してお客さまの皮膚や髪の毛に付着すると、サービス品質の低下につながる恐れがあります。場合によっては皮膚炎などのトラブルにつながり、店舗への信頼低下を招く可能性もあるでしょう。

プロの清掃業者ならではのノウハウや技術を駆使して念入りに清掃を行うため、清潔感のある店舗環境を維持しやすくなります。

集客・イメージアップに役立つ

プロの清掃業者に清掃を依頼すれば、集客やイメージアップも目指せるでしょう。店舗スタッフだけでは手が届きにくい場所や落としにくい汚れも清掃してくれるので、きれいな環境を保ちやすくなります。

なお、店内清掃だけではなく、店舗の屋根や外壁の高圧洗浄なども請け負っている業者を選べば、外観の美しさも維持しやすくなるため、より高い効果を期待できます。

立ち入り検査の対策になる

美容師法第14条で、都道府県知事は必要があると認めた場合、美容所に立ち入って美容業として講じるべき措置が正しく行われているかどうかを検査させることができると定められています(※)。

このような検査は保健所によって行われるのが一般的ですが、時期や頻度に明確なルールはなく、自治体の方針によって決められているようです。つまり、いつ・どのくらいの頻度で立ち入り検査が実施されるのかは予測できないため、常に店内を清潔な状態にしておく必要があります。

もし検査によって問題があると指摘された場合、注意や指導の対象となる可能性があるため、日ごろから対策を講じておくことが大切です。なお、立ち入り検査は以下3つの措置が講じられているかどうかチェックするのが主な目的とされています(※)。

  • 皮膚に接する布片(タオルなど)や皮膚に接する器具を清潔に保っているか
  • 皮膚に接する布片を客一人ごとに取り替え、皮膚に接する器具を客一人ごとに消毒しているか
  • その他都道府県が条例で定める衛生上必要な措置が講じられているか

店内の清掃が不十分だと上記3つの項目にも影響を及ぼす恐れがあるため、プロに念入りかつ定期的な清掃を依頼した方がリスクを低減できるでしょう。

※参考:e-Gov法令検索.「美容師法」.https://laws.e-gov.go.jp/law/332AC1000000163 ,(参照 2026-05-28).

美容師の人手不足はさまざまな面から解消するのがポイント

美容師の人手不足は業界全体の課題となっており、中には人手が足りず経営が立ちゆかなくなるケースもあるようです。

美容師のなり手不足は、業務負担の増加や採用コスト、教育環境などさまざまな要素が絡み合っているため、採用や育成の方法を見直す、業務効率化を図るなど複数の対策を行うことが問題解決への近道になるでしょう。

株式会社アーネストでは、大企業から有名店まで、さまざまな施設の清掃を請け負ってきた豊富な実績があります。お客さまのご希望の日程や時間帯に合わせて作業を行うのはもちろん、多様なニーズに適したきめ細かなサービスを提供いたします。

美容室の定期清掃サービスをお考えの方は、ぜひお気軽に株式会社アーネストまでご相談ください。

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