オフィス掃除で得られる効果は? 場所・設備別の掃除方法やポイントを解説
オフィスの掃除は単にオフィスがきれいになるだけでなく、自社にさまざまな良い効果をもたらします。しかし「オフィスの掃除をしなくては……」と思いつつも、日々業務に追われて、なかなか手が回らないとお悩みの方もいるかもしれません。効率良くオフィスの掃除をするには、どのようなポイントを意識して行えば良いのでしょうか。
本記事ではオフィス清掃に課題を抱えている方のために、オフィス掃除で得られる効果や場所・設備別の効率の良い掃除方法、オフィス掃除を効率化させるポイント、オフィス掃除の課題について解説します。意識を変え、環境を整えれば、それほど社員の手間を増やさずにオフィス掃除を行える可能性も高いです。本記事を参考にして、オフィス美化に取り組んでみましょう。
- 目次 -
オフィスの掃除で得られる効果
オフィス掃除を行うと、社内の過ごしやすさ以外にもさまざまな効果が期待できます。オフィスの掃除で得られる5つの効果を見ていきましょう。
生産性・モチベーションの向上
オフィスの掃除をすると、生産性や社員のモチベーション向上につながります。
オフィスの掃除が行き届いているということは、資料や備品なども整理整頓されているということです。必要なものを探すのに手間が掛からないため、生産性が向上するでしょう。またきれいな職場で働くことは、社員のモチベーション向上につながります。モチベーションがアップすれば、業務に取り組む姿勢が代わり、さらに生産性向上に効果が期待できるでしょう。
社員の健康改善
オフィスの掃除をすると、社員の健康改善効果も期待できます。
特にデスクワークが中心の仕事の場合、社員は運動不足になってしまいがちです。掃除で体を動かせば、運動不足の解消になり、社員の健康改善につながります。
またホコリやカビが蓄積した職場環境は、社員の健康を悪化させてしまう可能性が高いです。定期的に清掃し、ホコリやカビがない環境に整えることも、社員の健康改善につながるでしょう。
自社イメージの向上
自社イメージが向上する効果も、オフィスの掃除に期待できる効果です。
オフィスは会社の顔ともいえる場所です。社外から顧客や取引先が来社したとき、オフィス内が汚れていれば良い印象を持ってもらうことはできず、自社の信頼にも影響してしまいます。エントランスや応接室、会議室、入り口からそこに至るまでの導線がきれいに掃除されていれば「しっかりしている会社」と認識してもらえるため、信頼度が向上する可能性も高いでしょう。
来客時だけ掃除をしようとすると、細かい部分の汚れを見落としてしまいがちです。日頃から掃除をしておけば、突然の訪問にもスムーズに対応できるでしょう。
社員間のコミュニケーション促進
オフィスの掃除は、社員のコミュニケーション促進にも効果が期待できます。
オフィスの掃除は部署を越えて連携しなければならない場面も多々あるので、社員間のコミュニケーションが活発になりやすいです。規模が大きな会社になればなるほど、普段関わりを持つ同僚は限られてきます。掃除によって普段関わりのない人とコミュニケーションを取ることで、普段の関係も良好になり、そこから新たなビジネスのアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。
大掃除の手間の削減
大掃除の手間が削減できることも、オフィス掃除で得られる効果です。
普段オフィスの掃除を行っていないと、大掃除にかなりの手間が掛かってしまう可能性が高いです。どこから手を付けて良いか分からないほど汚れてしまって、大掃除をしても結局きれいにならないケースも一定数あるでしょう。
「大掃除をしなくても自社の業務には影響がない」と思われる方もいるかもしれませんが、実は6カ月ごと以内に一度の大掃除は労働安全衛生規則の第619条で定められており、大掃除を行わないことは規則違反になってしまいます(※)。
日頃から掃除をしていれば、大掃除の際にすべき掃除の範囲が大幅に少なくなるため、業務に支障を出すことなく大掃除を終わらせられるはずです。
※参考:e-Gov法令検索.「労働安全衛生規則」.“第六百十九条”.https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032#Mp-Pa_3-Ch_7-At_619 ,(参照2024-08-26).
【場所・設備別】効率の良い掃除方法
会社によってオフィスの規模は異なりますが、日々の清掃であれもこれも掃除しようとすると、効率が悪くなってしまいます。ここからは場所・設備別に、効率の良い掃除方法をご紹介します。
床
社員が行き交うオフィスの床は、特に汚れやすい場所です。フローリングやカーペットの色によってはそれほど汚れが目立たないかもしれませんが、少なくとも3日に一回程度は掃除を行いましょう。
床がフローリングの場合は、掃除機やモップを使います。カーペットはホコリやゴミが入り込みやすいので、掃除機でしっかりと汚れを吸い出しましょう。また飲み物をこぼしてしまいカーペットが汚れたら、その都度掃除をすることで、後々の手間が省けます。
すぐ手の届くところに掃除機やモップを置いておけば、掃除を習慣化しやすいです。
デスク・パソコン周辺
パソコンを設置しているデスク周りは、静電気によってホコリがたまりやすい場所の一つです。皮脂汚れや食べ物汚れも蓄積しやすいので、思っている以上に汚れは蓄積しています。
パソコン周辺のホコリは、ブラシやエアダスターを使って掃除します。ホコリがたまりやすく、汚れが落としにくいキーボードは、キーボード用のホコリ取りグッズなどを用意しておくのもおすすめです。デスク全体はウェットシートを使えば手間が掛かりません。
基本的にデスクの掃除は個々の社員に任せることになりますが、必要な掃除道具を用意しておき、日々の清掃を促しましょう。
オフィスチェア
色によっては汚れが目立たないオフィスチェアですが、毎日使用していれば汗や皮脂汚れが蓄積します。また足元にはホコリもたまりやすいです。
オフィスチェアは素材別に以下の方法で掃除しましょう。
メッシュタイプ | 重曹を溶かした水を用意し、雑巾に付けて吹いた後、硬く絞った雑巾で拭く。日常的にはウェットシートを使用しても良い。 |
---|---|
布張りタイプ | 家庭用洗剤を水で薄めて雑巾に付け、布部分を叩くようにして汚れを落とし、最後に乾拭きする。 |
革張りタイプ | 革専用クリーナーを使用して拭く。合皮の場合は水拭きする。 |
トイレ
トイレも社内で特に汚れやすく、汚れがこびり付きやすいので、可能であれば毎日掃除をしましょう。
便器は洗剤を付け、トイレ用の掃除ブラシでこすります。便座などはトイレ用洗剤とトイレットペーパーを使用するか、トイレ用のウェットシートを使用するのがおすすめです。
床はモップを使って水拭きします。水が多過ぎると転倒のリスクが高まるため、しっかりと絞ったモップを使うようにしてください。
エアコン
エアコンが汚れていると、健康被害のリスクが高くなるため、定期的な掃除が必要です。ただし社員が行うとエアコン故障をさせてしまう可能性が高いので、定期的に業者に依頼するようにしましょう。
オフィス掃除を効率化させるポイント
オフィス掃除を効率化させる4つのポイントをご紹介します。
整理整頓のルールを決める
まず書類や備品などに関する整理整頓のルールを決めましょう。
ルールがないのに片付けようとすると、何をどこにしまって良いのか分からないため、ものが散乱してしまいます。また適当に片付けてしまうと、必要なときに必要なものが取り出せません。
「パソコン関連の備品はこのキャビネット」「書類は種類別にボックスに入れる」など、分かりやすいルールを作ることが大切です。
日常的に片付ける意識を持つ
日常的に片付ける意識を持つことも、オフィス掃除の効率化には欠かせません。
「備品を使用したら戻す」「オフィスチェアを引いたままにしない」など、細かな片付けを日常的に行う意識を持つことで、オフィス掃除が効率良く行えるようになります。一人ひとりが日常的に片付ける意識を持てば、日々の掃除も定期的な掃除も格段に楽になるでしょう。
掃除の習慣化を促す
オフィス掃除を効率化するには、掃除の習慣化を促しましょう。
「誰かがやるだろう」と思っていては、特定の社員の負担が大きくなる可能性が高く、いつの間にか掃除をしなくなってしまう可能性も高いです。またデスクなど個人の裁量に任せる掃除の範囲は個人差が大きくなり、掃除をしない社員のデスクだけ散らかり放題となってしまいます。
掃除をする曜日や時間、タイミングなどを決め、全社員が掃除を習慣化できるようにすることが大切です。
ロボット掃除機などの清掃機械を導入する
ロボット掃除機などの清掃機械を導入することも、オフィス掃除を効率化する方法の一つです。
前述したとおり、汚れやすい床は3日に1回程度掃除するのが望ましいですが、「業務をしながら床掃除を頻繁にするのは難しい」という会社もあるでしょう。ロボット掃除機を導入すれば、フロアの掃除は機械に任せられます。
またポリッシャーなどの機械を導入すれば、時間と手間が掛かる掃除の負担を軽減できるでしょう。
オフィス掃除の課題
オフィス掃除の課題は、業務との両立です。
オフィスをきれいな状態に保つことは大切ですが、掃除に時間を掛けて業務がおろそかになっては元も子もありません。しかし業務に追われているからといって掃除をしなければ、どんどんオフィスが汚れてしまいます。掃除を習慣化したくても、なかなか社員に浸透しなかったり、繁忙期になると手が回らなかったりするケースもあるでしょう。
業務に支障を出さずに、オフィスをきれいに保つには、社員が行う掃除の範囲と、業者に掃除代行を依頼する範囲を決めるのも一つの方法です。例えば社員には自分のデスクやパソコン周辺の掃除を任せ、共有部の清掃は業者に依頼するなど、自社内でできる範囲と代行に依頼する範囲を明確にしておけば、業務に支障なくオフィス環境を整えられるでしょう。
業者に依頼すれば、エアコン掃除など専門的な技術が必要な掃除や、ブラインド掃除など手間が掛かる掃除もまとめて行ってもらえます。ニーズに合わせた掃除範囲に対応してくれる業者も多いので、自社内で掃除に手が回らない場合は業者に依頼することも検討してみると良いでしょう。
オフィス掃除を徹底して生産性向上や職場環境改善を目指そう
本記事ではオフィス掃除で得られる効果や場所・設備別の効率の良い掃除方法、オフィス掃除を効率化させるポイント、オフィス掃除の課題について解説しました。オフィス掃除をすれば生産性やモチベーションの向上、社員の健康改善などの効果が期待できます。片付けのルールを決めたり片付けの意識付けを行ったりして、掃除の習慣化を促しましょう。
ただし、日々業務を行いながら掃除を習慣化することが難しいケースもあるはずです。その場合は自社で掃除を行う範囲と決めた上で、それ以外の部分を業者に任せるのも一つの方法です。株式会社アーネストは、オフィスやビルの日常清掃や定期清掃を行っています。1,000社以上の導入実績があり、ニーズに合わせて柔軟なサービスを提供することが可能です。オフィス環境の美化に課題を抱えている方は、お気軽にご相談ください。