除菌・消毒
更新日:2022.02.14

マスクの使いまわしはどうなの?消毒と正しい着用方法

細菌による感染症を予防する上で重要な役割を果たすのがマスクです。今までマスクと言えば使い捨てするものと認識されていましたが、コロナ禍でのマスク不足を背景に、消毒して使い回すようになったという人も多いでしょう。

しかし、本来使い捨ての不織布マスクを使い回すことに問題はないのでしょうか。また、繰り返し使える布マスクであっても、どのように消毒するのが望ましいのでしょうか。マスクの着用が当たり前となった今だからこそ、正しい消毒の仕方と着用方法を理解しておきましょう。

不織布マスクを消毒して再利用する際の3つのポイント

不織布マスクは粒子補集性や通気性に優れ、医療用マスクや一般向けの使い捨てマスクとして広く使われていました。一時期は全国的に品薄となり、止むを得ず消毒して再利用するようになった人もいるでしょう。

しかし、本来は使い捨てるものですので、再利用には注意が必要です。不織布マスクを再利用する場合に気を付けたいポイントを3つ紹介します。

1.マスクが変形したら使用を止める

使用を繰り返すうちにマスクに変形が見られた場合は、使用を止めて破棄しましょう。不織布マスクは使い回しを想定したつくりにはなっておらず、メーカーも再利用の推奨はしていません。

生地が破れる、耳掛けのゴムが伸びる、ノーズフィットが変形するなどした場合は、十分な密閉性が保てずバリア機能が低下してしまいます。

2.水に塗れるとフィルター機能が損なわれる

不織布マスクを洗浄・消毒する際は変形しないように丁寧に扱うのはもちろんですが、できれば水や消毒液につけることも避けましょう。不織布マスクには細菌を吸着するフィルターが使用されているものがあり、それを1度でも水につけると本来の効果が発揮できなくなってしまいます。

3.UV除菌ケースを利用する

不織布マスクの消毒にはUV除菌ケースの利用がおすすめです。水につける必要がないので、マスクの変形やフィルターの機能低下を和らげることができます。マスク以外にも手のひらサイズの物であれば収納できる製品が多いので、スマートフォンのような水洗いできないモノの除菌にも役立つでしょう。

布マスクの正しい消毒の仕方を解説

不織布マスクに替わり、洗浄して繰り返し着用できる布マスクも広く使われるようになりました。繰り返し使えるからこそ、日々の消毒・洗浄が大切です。
以下で布マスクの消毒方法について解説します。

布マスクの消毒に必要なもの

布マスクを消毒するに当たり、以下のものを用意しましょう。

  • 衣料用洗剤
  • 塩素系漂白剤
  • 清潔なタオル
  • 大きめの桶
  • 台所用手袋
  • 洗濯バサミ

布マスクの消毒手順

1.桶に水と衣料用洗剤を入れ、スプーンなどでかき回しながら溶かす。
※水2Lに対して衣料用洗剤0.7g、小さめのスプーン1/2くらいの量が目安です。

2.桶のにマスクを浸し、10分待つ。

3.10分経ったらマスクを桶の中に入れまま軽く押し洗いする。
※繊維が傷む恐れがあるので、もみ洗いはしないでください。

4.桶の洗剤を全て流し、再度水道水を溜めてマスクの洗剤をすすぐ。

5.手の平で挟むようにして、水気をよく切る。

以降は汚れが気になる場合の手順です。
必ず台所用手袋を装着してから作業してください。

6.桶に水と塩素系漂白剤を入れる。
※水1Lに対して塩素系漂白剤15mlが目安です。

7.桶の中にマスクを10分間浸す。

8.桶の漂白剤を流す。

9.桶たっぷりに水道水を溜め、マスクをしっかりすすぐ
※最低2回すすぐようにしましょう。

10.タオルで水気を取り、形を整えて洗濯バサミに掛け、日陰で乾かす。

布マスクの消毒における注意事項

手順の中で特に注意する点や、補足事項をまとめておきます。

  • 塩素系漂白剤使用時は必ず台所用手袋を着用する
  • もみ洗いはしない
  • 洗濯機、乾燥器は使用しない
  • 消毒の目安は1日1回

マスクの正しい着用方法を解説

普段何気なく装着しているマスクですが、正しく使用しないと感染症を予防できなかったり、逆に感染を広めてしまったりする場合があります。マスクの正しい使用方法を覚え、感染予防に役立てましょう。

マスクを着けるときは鼻から顎までしっかり覆う

マスクを着用する際は鼻の上から顎の下までしっかり覆うことが重要です。マスクの着用方法にも厚生労働省により推奨されている手順があるので、参考にしてください。[注1]

【マスクの着用手順】

1.マスクを触る前によく手を洗う

2.マスクを鼻の形に合わせ、隙間をふさぐ

3.マスクを下まで伸ばし、顔にフィットさせる

[注1]厚生労働省:国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)

マスクを外すときは耳掛けのゴム部分のみに触れる

マスクを外す際は耳掛けのゴムをつまむように持ち、顔を覆う布部分になるべく触れないようにしましょう。使用後のマスクには多数の細菌が付着している場合があるので、使い捨てマスクの場合は外したらそのままビニール袋に入れ、口を縛って廃棄してください。

消毒の為に一時置いておく場合は、下にティッシュペーパーなどを敷くようにしましょう。マスクを外した後は必ず手洗いをしてください。

マスクは毎日消毒して清潔に使おう

不織布マスクであれ、布マスクであれ、マスクを繰り返し使用するのであれば毎日の消毒が欠かせません。1日マスクを着用すると、その表面には多くの細菌が付着している可能性があります。それが原因で感染を広げてしまう、ということも考えられるのです。

繰り返しマスクを使用するのであれば正しい消毒方法を実践し、毎日清潔に使用しましょう。

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