オフィスでできる新型コロナウイルス対策は?感染拡大防止策を徹底解説

オフィスでできる新型コロナウイルス対策は?感染拡大防止策を徹底解説

新型コロナウイルス感染症の収束が見えない今、企業には「経済を回していくこと」「感染リスクを低減させること」の両方が求められています。

新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークを導入した企業も多い一方で、テレワークが難しい業種や業態があることも事実。オフィスは三密になりやすいため、感染拡大を防ぐために社員が一丸となって気を配る必要があるのです。

今回は、オフィスでできる新型コロナウイルスの感染拡大防止策についてご紹介します。

新型コロナウイルスの主な感染経路

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2019年11月に中国で最初の感染が確認されてから、世界中で猛威をふるい続けている新型コロナウイルス。新型コロナウイルスの感染経路は大きく分けて「飛沫感染」と「接触感染」の2つで、いずれも適切に予防をすることで感染を防ぐことができます。

ここでは、2つの感染経路について詳しくご紹介します。

飛沫感染

飛沫感染とは、感染者のくしゃみや咳と一緒にウイルスが放出され、周囲の人の鼻や口、目などの粘膜に付着して感染することです。

飛沫には感染者の体液が含まれており、ある程度の重さと大きさがあるため、1~2m程度で地面に落下することが一般的。オフィスや満員電車など、他者との間隔が取りにくい環境では、飛沫を浴びやすく、感染しやすい傾向があります。

接触感染

接触感染とは、感染者がくしゃみや咳を手で押さえたあとに、周りのものに触れることでそこにウイルスが付着し、そこをさらに他者が触れて感染するというものです。

体内のウイルスは、くしゃみや咳で一度に3,000個近く拡散され、非常に感染力が高いことが確認されています。加えて、金属やガラス、プラスチックなどに付着すると最長で9日間生きられるため、こまめな消毒が求められます。

オフィスにおける新型コロナウイルスの感染リスクが高い場所

閉鎖された空間に多くの人が出入りするオフィスでは、前項でご紹介した「飛沫感染」「接触感染」のリスクがどちらも高い状態にあります。新型コロナウイルスは、オフィスの中でも特にどのような箇所で感染が拡大してしまうのでしょうか。

デスク周り

オフィスのデスクは島型に設置されていることが一般的です。島型のデスクは対面形式になるため、社員同士のコミュニケーションが取りやすいメリットがありますが、その分飛沫感染のリスクが高まります。

トイレ

新型コロナウイルスは呼吸器系に症状が出ると思われがちですが、嘔吐や下痢などの消化器系への症状も確認されています。加えて、感染者の便からもウイルスが検出され「エアロゾル感染」が発生していることから、トイレの利用にも注意が必要です。

ドアノブやスイッチなどの接触面

オフィスに限らず接触感染は、感染原因の60%近くを占めていると言われています。オフィス内でも特に多くの人が触れる、ドアノブや電気のスイッチ、コピー機などは接触感染の元になってしまう可能性があるのです。

ビルのエントランス

一般的なオフィスビルのエントランスには、共有スペースが設けられており、ビルの入居者だけでなく、来訪者も利用する機会があります。不特定多数の人が出入りするエントランスでは、「飛沫感染」「接触感染」ともに感染リスクが高くなる傾向があるのです。

感染拡大防止のためにオフィスでできること

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先ほどご紹介したように、オフィスではいたる箇所で感染する可能性があるため、予防は欠かせません。ここでは、感染拡大防止のためにオフィスでできることについてご紹介します。

オフィス内でもマスクの着用を徹底する

基本的なことですが、マスクの着用は、オフィスにおける感染防止策として有効です。マスクには不織布や布など、さまざまな種類のものがありますが、どれも感染対策に一定の効果があります。他者とのコミュニケーションを取る機会が増えるオフィス業務では、社員にマスクの着用を徹底してもらうことで、十分な感染対策となるのです。

市販のマスクは不織布、布、ウレタンの3つが一般的ですが、不織布マスクの吸い込み飛沫力が30%程度なのに対して、布マスクは55~65%、ウレタンは70%以上と素材によって効果に差があります。(※1)そのため、社内での感染拡大を防ぐために、可能であれば、社員に対して不織布マスクを着用してもらうように呼びかけると良いでしょう。

(※1)国立大学法人豊橋技術科学大学『コロナウイルス飛沫感染に関する研究 マスクの効果と歌唱時のリスク検討』

オフィスの出入口にアルコールを設置する

アルコール消毒は、新型コロナウイルスを消滅させる方法の中でも手軽で効果的です。新型コロナウイルスはエンベロープと呼ばれる油膜で覆われており、アルコールを使用することで油膜を破壊し、ウイルス本体を弱体化させる効果があります。アルコールは、濃度が70%以上95%未満のものを使用することで、肌が荒れることなく、消毒効果をしっかりと得られるためおすすめです。

しかし、オフィスの出入口にアルコールのボトルを設置しても、「ポンプ部分に触りたくない」とアルコールの使用を躊躇する社員も中にはいるかもしれません。そこで、「オートディスペンサー」や「足踏み式手指消毒器」などを使用することで、ボトルに触れることなく衛生的に消毒することができます。

オフィスの換気を定期的に行う

窓を閉め切ったオフィスは、室内の空気を屋外にうまく逃がすことができないため、ウイルスが室内に滞留するリスクがあります。日本医師会が発表しているガイドラインによると、100㎡の部屋を換気するためには、1回あたり10分間の換気を1時間に2回行うと良いとしています。(※2)

(※2)日本医師会『新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して』

デスクにアクリル板を設置する

アクリル板は、デスクのレイアウトを変更することなく感染予防ができるとして、注目されています。咳やくしゃみ、会話による飛沫の拡散を防ぐことができ、感染予防の効果があるのです。アクリル板に付着した飛沫は、アルコールを使った拭き掃除によって簡単に落とすことができるため、お手入れも簡単。アクリル板は、オフィスのデスクのほか会議室のデスクや受付などにも設置しましょう。

オフィスの消毒清掃を専門業者に依頼する手も

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オフィスでは、業務の合間に隅々まで消毒するのは難しく、感染リスクが高くなりがちです。オフィスを徹底的に消毒するための施策として、専門業者に消毒清掃を依頼することが挙げられます。ここでは、消毒清掃を専門業者に依頼するメリットについてご紹介します。

専門の消毒器具を使うため、隅々まで消毒できる

専門業者による消毒清掃は、消毒剤を広範囲に撒くために専用のノズルを使ったり、洗浄能力が高い洗剤を使ってデスクやトイレ、オフィス機器を拭き上げたりするため、普段の掃除では行き届かない箇所まで徹底的に消毒することができます。

消毒清掃では、液体の消毒剤だけではなく、オフィス環境に合わせてミスト状の消毒剤も扱うことができるため、カーペットフロアのオフィスも安心して依頼できるでしょう。

人体に無害な消毒剤を使用している

消毒清掃の専門業者は、安全な消毒剤として厚生労働省が推奨している「次亜塩素酸ナトリウム」や「界面活性剤」などを使用していることが一般的です。

次亜塩素酸ナトリウムは、新型コロナウイルスそのものを消滅させる効果があり、界面活性剤はオフィス機器やドアノブに付着してウイルスの膜を破壊するといった消毒効果がそれぞれにあります。これらの消毒剤は人体に無害なため、オフィスでの業務は消毒清掃の翌日から行うことが可能です。

社員が安心してオフィスで働けるように新型コロナウイルス対策をしっかりと行いましょう

今回は、オフィスでできる新型コロナウイルス対策についてご紹介しました。昨今のコロナ渦の中においても、業種によってはテレワークが難しく、社員がオフィスに出社せざるを得ないという企業もあるでしょう。

新型コロナウイルス大流行のさなかにおけるオフィス運営では、業務に支障をきたさずに、感染リスクを低減させることが必要になります。社員が安心してオフィスで働けるように、企業は感染防止策をしっかりと行うようにしましょう。